漿 膜( しょうまく、英:serous membrane/serosa

 

概 要
構 造結合組織層細胞層
漿膜/外膜/被膜の比較
参考となるサイト

 

 

【 概 要 】

 

 

 

【 構 造 】

 漿膜は扁平な1層の細胞よりなる層(中皮)とその下層を作る結合組織からなる。

  

■結合組織層■

 
構成要素
内 容
備 考
1
 Ⅰ/Ⅲが疎に配列
 構造支持・強度と柔軟性の両立、Ⅰ型が主
2
 少 量
 臓器運動への追従・伸展性
3
 結合組織細胞
 線維成分の産生・修復
4
毛細血管
 微細な血管網
 中皮・表層組織への栄養供給
5
 細い管腔
 漿液・細胞成分の回収
6
神経線維
 自律神経の細枝
 血管調節・感覚
7
 部位により多寡あり
 緩衝・保護(例:結腸垂)
8
免疫細胞
 局所防御・炎症対応

 

■細胞層■

構成要素
内 容
役割・ポイント
1
中皮細胞
 単層扁平上皮
 漿膜の最表層を形成
2
微絨毛
 細胞表面の微細突起
 漿液保持・摩擦低減
3
細胞間結合
 密着結合など
 バリア形成・構造安定
4
基底膜
 中皮直下
 細胞支持・物質交換の基盤

 

【漿膜/外膜/被膜の比較】

【参考となるサイト】

日本人体解剖学 (下巻) 」では以下のような解説が見られる。

「漿膜下組織は疎性結合組織で漿膜と種々の臓器あるいは腹壁・骨盤壁と結合し、脂肪・弾性繊維を含み、その厚さは部位によって変わる。大綱の漿膜下組織には、いわゆる乳斑milky spotsが見られる。」

 

 また、以下が「Rauber-Kopsch解剖学」の解説文となる。

「漿膜の表面は上皮で被われている.その下敷きをなして線維性結合組織があって,ここでは線維束が平面的にひろがり,たがいに交わっている.それに弾性線維が加わっている.上皮と線維性結合組織のあいだには薄くてガラスのように明るい基礎膜がある.上皮は薄くて扁平であり,内皮細胞(第1巻の 図53参照)と外観的によく似た細胞からできている.それが1層をなしてならび,隣りあう細胞のかどの間に小さいすきま(小口Stomata)がそこそこに認められる.漿膜下組織Tela subserosaの発達は場斯によりまちまちで,これが漿膜とその下敷きをなす部分とを結びつけているが,その間を動かすことのできる程度が場所により違っている.また所によると漿膜に豊富な筋線維がある.血管は少ないが,毛細管の網が上皮層に接するところまで達している.リンパ管は漿膜下組織にそのかなり太い幹がみられ,リンパ管の密な網も存在する.神経線維は少ない.」

 ⇒ 胃壁の漿膜の構造が分かるイラストを掲載しているサイト