前頭骨、頭頂骨、および側頭骨に見られる、側頭筋と側頭筋膜が付着する馬蹄形のごく緩やかな隆起線で、上下の2つに分かれる。
                     
                      上・下の側頭線の間隔はかなり個体差があると思われる。
                    「Rauber-Kopsch解剖学」の「頭頂骨」の解説ページには以下のような解説文が見受けられる。
                    「この結節(頭頂結節)の下に,前からうしろへ低い弓状の隆起線が走っている.これが側頭線Linea temporalisで,前頭骨から頭頂骨へ続いているものである.さらにその上方で,あるいは近く,あるいはかなり離れて,同じ方向に走るもう1本の隆起線がある.これは側頭線よりもずっとはっきりしないことが多く,筋膜側頭線Linea temporalis fascialisと呼ばれるものである(図234).この2本の線で囲まれる帯状の部分は平滑なことが目立っている. 」
                     ⇒ 上・下の側頭線の間隔が狭いイラストを掲載しているサイト
                     ⇒ 上・下の側頭線の間隔が広い頭頂骨のイラストを掲載しているサイト
                     ⇒ 上・下の側頭線の間隔が中間くらいのイラストを掲載しているサイト
                     
                     
                     
 
 
                     
                    【もっと詳しく】
                     骨ごとの側頭線は以下になる。
                    
                      
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                        前頭骨  | 
                         頬骨突起の後上方に向かって走っている延長線で、後端は二股に分かれて頭頂骨の上下の側頭線に連なる。  | 
                      
                      
                        2  | 
                        頭頂骨  | 
                         前頭骨の上下の側頭線から連なるもの。  | 
                      
                      
                        3  | 
                        側頭骨  | 
                         頭頂骨の上下の側頭線から連なるもの。  | 
                      
                    
                     
                    
                     前頭骨の前部に置いては側頭線は上下の2つに分かれず1本のようだが、その場合、側頭筋と側頭筋膜は同じ場所に付着しているという解釈でよいのだろうか?
                     
                    【参考にしたサイト】
                    ・「船戸和弥のホームページ」
                    ・「Digital Anatomy」