臓側骨盤筋膜( ぞうそくこつばんきんまく、英:Visceral pelvic fascia )

 

概 要
部位ごとの名称
参考となるサイト

 

【概 要】

臓側骨盤筋膜は臓器だけを覆う場合(薄い部分)と、その周りを臓器と臓器の間を埋める場合(厚い)がある。

1. 臓器の表面だけを覆う場合:非常に薄く部位によってもその厚さは異なるが、約0.1㎜~1㎜前後

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2.

 

  • 厚い部分: 臓器と骨盤の壁を繋ぐ部分(例:子宮の基靭帯など)では、繊維がギュッと凝縮して数ミリ〜1センチ以上の分厚い「索(紐・束)」や「壁」のようになり、臓器を強力に吊り下げています。

     
1

子宮主靭帯
(マッケンロート靭帯)

Cardinal ligament

【子宮頸部 ⇄ 骨盤側壁】
子宮を左右から水平につなぎ留める最強の命綱 。子宮が下に落ちてくる(子宮脱)のを防ぐ最大の防波堤です。内部を子宮動脈が通ります。
2

仙骨子宮靭帯

Uterosacral ligament

【子宮頸部の後ろ ⇄ 仙骨(お尻の骨)】
直腸の両脇を挟むようにして、子宮を後ろに引っ張る頑丈な紐。子宮が前にひっくり返るのを防ぎ、骨盤中央に維持します。
3

恥骨子宮靭帯
(膀胱頸靭帯)

Pubocervical ligament

【恥骨の後ろ ⇄ 膀胱の底を通り ⇄ 子宮頸部】
子宮と膀胱を前方からハンモックのように支える筋膜の連続。ここが緩むと膀胱瘤や子宮脱の原因になります。
4 恥骨膀胱靭帯 Pubovesical ligament 【恥骨の後ろ ⇄ 膀胱の下部(ネック)】
膀胱の出口を前方で恥骨にガチッと固定する筋膜の肥厚です(男性の「恥骨前立腺靭帯」に対応します)。
5 直腸側靭帯Lateral ligament of rectum 【直腸の側壁 ⇄ 骨盤側壁(下腹神経叢の周り)】
直腸を左右から固定する筋膜の束。直腸を剥離する手術(大腸がん手術など)で必ず切離される重要なランドマークです。

 

靭帯の名称(日本語) 英語表記 どこからどこを繋ぎ、どう支えているか?
   
   
   
   
   

 

・骨盤内の臓器を正しい位置に支持・固定する上で非常に重要な役割を果たし、血管、神経の通り道となっている。

 

【部位ごとの名称】

臓側骨盤筋膜の中でも固有の名称をもつものを以下に挙げたが、その全てを挙げられているかどうかは定かではない。

 
名 称
備 考
1
直腸固有筋膜
 直腸を包む最も明瞭な膜で臓側骨盤筋膜の代表。
2

膀胱固有筋膜

(※膀胱側方靭帯)

 膀胱の腹膜に覆われていない部分(上部)を覆う。但し、資料によっては側方の膀胱側方靭帯を臓側骨盤筋膜としているものも見られる。
3
前立腺固有筋膜
前立腺全体(膀胱と接する部分は除く)を包む。
4
精嚢固有筋膜
精嚢全体を包み込み、前立腺固有筋膜とシームレスに連絡
5
子宮固有筋膜
子宮の表面全体を覆い、膣固有筋膜とシームレスに連絡
6
膣固有筋膜
膣の表面全体を覆い、子宮固有筋膜とシームレスに連絡
7
直腸膀胱中隔
=デノンヴィリエ筋膜、直腸と膀胱・前立腺の間の隔壁

 

 
骨盤(矢状断面)
膀胱・冠状断面(♂)
骨盤底筋群
   
     
矢状断面(♂) 矢状断面(♀)  
 

 

日本人体解剖学 船戸和弥のHP

 

【参考となるサイト】 

以下は「Wikipedia」の解説文となる。

【 語 句 】

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