概 要
区 分
構 造
働 き
脈 管 / 神 経 動脈静脈神経リンパ管
関連語句
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肝臓・胆管・胆嚢
門脈付近の動・静脈、胆管
消化器系
腹腔内の臓器
 胆嚢全景

 

胆嚢の位置 肝臓の臓側面の名称 肝臓の臓側面-1 肝臓の臓側面-2
 
肝臓(後面)
胆嚢と他臓器との関係-1
胆嚢と他臓器との関係-2

胆嚢の大きさは、内部に蓄積される胆汁の量によって大きく変化します。空腹時には胆汁が胆嚢に蓄えられるため胆嚢は膨らみますが、食事を摂ると、特に脂肪の刺激によりホルモン(コレシストキニン)が分泌され、胆嚢が収縮して胆汁が十二指腸に排出されるため、次第に小さくなる。

因みにコレシストキニン(cholecystokinin)は、小腸の上部(特に十二指腸および空腸の上部)の内分泌細胞である「I細胞」から分泌される。

     
胆嚢の上面と下面
胆嚢と他臓器との関係      

 

【ChatGPTに聞いてみた】

1. 胆嚢と肝臓の容積の比は

  胆嚢:肝臓 ≒ 1 : 25~50

2. 胆嚢壁の厚さは

  正常な胆嚢壁の厚さは約1~3㎜

3. 胆嚢は緑色なのか?

  胆嚢そのものの織の色は緑ではなく、灰白色~薄いピンク系だが、中に蓄えられている「胆汁(たんじゅう)」が緑色~黄褐色をしているため緑色に見えることがよくある。

 

このサイトでは胆嚢管は胆管の一部とし、胆嚢を以下のように(胆嚢)頚、(胆嚢)体、(胆嚢)底の3部構成としている。

ただ、「日本人体解剖学」や「船戸和也のHP」では胆嚢管は胆嚢の一部と捉えている。(ちなみにChatGPTに尋ねてみると胆嚢管は胆管の一部としている)

修正が必要な場合は適宜行っていきたい。

下にそれぞれの部位の解説を簡単に記したが、部位ごとに明確な境界が存在するわけではない。

   

胆嚢壁を組織学的に見ていくと3層構造(粘膜、筋層、漿膜)を有している。

「日本人体解剖学」には以下のような解説文が見られる。

胆嚢は他の中空性器官と同様の構造を示すが、明らかな粘膜下組織および平滑筋からなる粘膜筋板を持たないことが特徴である。

 

1
粘 膜
a
 
粘膜上皮

 単層円柱上皮(背が高く薄い小皮縁が見られる。)

 薄い基底膜を介して粘膜固有層と結合

 上皮細胞は胆汁の水分と無機塩類とを吸収し、胆汁を6~10倍に濃縮する。また、上皮細胞が分泌する粘膜は胆嚢壁を濃縮胆汁から保護したり、胆汁の流れをスムーズに保役割を担う。

b
粘膜固有層
 弾性線維が存在、胆嚢頚から胆嚢管にかけては小管状胞状粘液腺が見られる。
2
筋 層

「平滑筋+結合線維」(混在)

【平滑筋の走行】

・輪走部 : 主層で特に頚部に多い。

・斜走/縦走 : 体/底に多い。

3
漿 膜
a
線維膜
 筋層の外側を包む疎性結合組織 =漿膜下結合組織?
b
漿 膜
 腹膜(胆嚢の下面を覆う)

 

   
胆嚢・断面図-1
胆嚢・断面図-2
   

 

■胆汁の貯蔵■

肝臓で常に生成されている胆汁(0.6~1l/日)を一次的に貯えている。

■胆汁の濃縮■

胆嚢の内側の上皮細胞は水分と電解質を再吸収し、胆汁を5~10倍に濃縮

⇒限られたスペースで効率よく貯蔵

■胆汁の排出■

食事(特に脂肪分)が十二指腸に入ると、コレシストキニン(CCK)というホルモンが分泌され、胆嚢が収縮します。

同時に、Oddi括約筋が弛緩し、胆汁が総胆管を通って十二指腸に分泌されます

 

【動 脈】

固有肝動脈(多くはその右枝)から胆嚢動脈が出て、2枝となって外側方から胆嚢に分布する。

 
固有肝動脈とその枝
胆嚢動脈
 

 

【静 脈】

胆嚢から血液を集める胆嚢静脈は門脈に入る。

   
消化器系と静脈
     

 

【神 経】

交感神経:sympathetic fibers ■ 参考:「ChatGPT」

起始:胸髄(T5~T9)

経路:腹腔神経叢(celiac plexus)→ 肝神経叢(hepatic plexus)→ 胆嚢

作用:胆嚢収縮を抑制し、胆嚢頸部の括約筋(オッディ括約筋)を収縮させる

種類:遠心性線維(運動)と求心性線維(痛覚)の両方を含む。

副交感神経:parasympathetic fibers ■

起始:迷走神経(vagus nerve)

経路:前迷走神経幹(anterior vagal trunk)→ 肝神経叢経由で胆嚢へ

作用:胆嚢を収縮させ、オッディ括約筋を弛緩させる。

種類:主に遠心性線維(運動)

■内臓求心性神経線維(visceral afferent fibers)■

痛みや不快感などの内臓感覚を伝える。

胆石発作などで感じる右肩や右上腹部の痛み(放散痛)は、これらの求心性線維を通じて伝達される。

 

 
自律神経系の分布
迷走神経(胸部・腹部)
自律神経と内臓
 

 

【リンパ管】 参考:「ChatGPT」

胆嚢壁全体に分布粘膜層・筋層・漿膜下組織にリンパ管が存在し、胆嚢壁で発生した老廃物・異物などの排除に関与

胆嚢からのリンパ流出

胆嚢からのリンパは、主に次のリンパ節を経由:

 胆嚢傍リンパ節(cystic lymph node / Lund’s node)
 → 肝門部リンパ節(hepatic nodes)
 → 腹腔リンパ節(celiac nodes)へと流れます。

 

た行
 ラセンヒダ
 
 
 
   
   
   

 

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