橈 骨 ( とうこつ、英:radius

 

 

 以下が「日本人体解剖学 (上巻) 」を参考にして作成した上肢骨の分類になる。

 

■ 縁 / 面 ■

日本人体解剖学 (上巻) 」には縁および面の記述はないが、「船戸和弥のホームページ」では、縁を前・後および内側縁、そして面を前・後および外側面の3つに区別している。

【 縁 】

 橈骨体は、前縁、後縁、そして内側縁の3つの縁を有する。

 

右橈骨(前面)

右橈骨(後面)

   

【 面 】

 橈骨体は、前面、後面、そして外側面の3つの縁を有する。

 

右橈骨(前面)

右橈骨(後面)

右橈骨(後面)

 

■ 運 動 ■

「橈骨および尺骨は近位骨端と遠位骨端とで関節し、橈骨が尺骨を軸にして回転する。この橈骨の運動を回内および回外といい、その位置を回内位(橈骨と尺骨は交叉する)および回外位(橈骨と尺骨は平行する)という。」(日本人体解剖学) ⇒ 回外、回内を表したYouTubeへの投稿動画

 

■ 発 生 ■

「橈骨体では胎生8週頃に、遠位骨端では生後2年ころに、近位骨端では5年ころに骨化点が現れる。骨端と骨幹の癒合は20歳ころに完成する。」(日本人体解剖学

 

■ 異 常 ■

「橈骨を欠如することがある。この場合、母指もともに欠如している。」(日本人体解剖学)

左上肢骨

右橈骨(前面)

右橈骨・尺骨

 

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右橈骨(前面)

右橈骨(後面)

右橈骨(外側面)

右橈骨(内側面)

 
 
 

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 以下が橈骨に付着する筋肉となるが、起始・停止部は簡易的に表したものになる。

起 始
中手骨に停止
1
 橈骨:後面(中部) ⇔ 第1中手骨
指節骨に停止
2
 浅指屈筋(橈骨頭)
 橈骨:前面 ⇔ 第2~第5中節骨
3
 橈骨:後面(中央部より遠位) ⇔ 母指:基節骨底
4
 橈骨:前面1/2付近 母指:末節骨
停 止
1
上腕骨から起始
2
尺骨から起始
3
4
 尺骨回外筋稜 橈骨:橈側面、近位1/3
5
 尺骨前面、下部1/4 ⇔ 橈骨前面、下部1/4

右橈骨(前面)

右橈骨(後面)

   

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 以下が橈骨に付着する靭帯となるが、その全てを挙げられていない可能性もある。また、付着部に関しては簡易的に解説したものとなる。

 橈骨橈骨頚 ⇔ 尺骨:橈骨切痕
 橈骨尺骨切痕 ⇔ 尺骨:尺骨頭
 橈骨:下端の内側 ⇔ 尺骨:茎状突起
橈骨手根関節
 橈骨茎状突起 手根骨 ()
 橈骨茎状突起手根骨 (有頭
 橈骨茎状突起 舟状骨大菱形骨

※「外側側副靭帯」は橈骨には直接付着せず「橈骨輪状靭帯」に付着するので、上記の表には含めていない。

右肘関節(後面)

右肘関節(内側面)

右肘関節(外側面)

右手(手掌)

右手(手背)

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・Human Anatomy Video: The Radius

 

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